木枯らしの朝に咲いた幾何学模様。「エステルハーティトルテ」の優美な姿
窓の外は北風、教室は穏やかな静寂
昨日の龍ケ崎は、冬の厳しさを肌で感じるような一日でしたね。
日付は1月25日。 記録によれば、最高気温は7℃。数字以上に寒さを感じさせたのは、一日中吹き荒れていた冷たい北西の風でした。風速は8メートルを超えることもあったそうです。時折、窓ガラスをガタガタと揺らすほどの強い風が、街を吹き抜けていきました。
午前10時。ごうごうと唸る風の音を聞きながら、それでもここ「パティスリー301」の教室内には、外の嵐が嘘のような、穏やかで温かい時間が流れていました。
19世紀の貴族が愛した銘菓
今回のレッスンのテーマは、ウィーンの伝統菓子「エステルハーティトルテ」。
19世紀の外交官、エステルハージ公爵の名を冠したこのお菓子は、その歴史ある名前にふさわしい、気品あふれる佇まいが特徴です。
正午ごろ、生徒の皆様が仕上げの工程に入る頃には、教室内は甘く芳醇な香りで満たされていました。作り方には少しコツが必要な繊細なお菓子ですが、皆様とても丁寧に、そして楽しそうに向き合っていらっしゃいました。
艶めく幾何学模様の美しさ
トップを飾るこの特徴的な矢羽根模様。白と黒が織りなすこの美しい幾何学模様こそ、エステルハーティトルテの真骨頂です。
風が作り出す波紋のように繊細で、それでいて凛とした表情。 外の荒々しい天気とは対照的に、お皿の上には完璧な静寂と美が完成しました。
「寒かったけれど、来てよかった」 そう言って笑顔を見せてくださる生徒様たち。 強い北風の日だからこそ、教室の中の温かさと、お菓子作りへの集中力が、より一層愛おしく感じられるひとときでした。
次のレッスンでは、どんな季節の風景をお皿の上に描きましょうか。 寒暖差のある日が続きますので、どうぞご自愛くださいね。