お菓子がくれる、特別な時間

パティスリー301のブログへ、ようこそ

このブログでは、お菓子がくれる「特別な時間」をテーマに、様々な物語をお届けします。

お菓子作りがもっと楽しくなるプロのコツや、レッスンでの素敵なひととき、一つひとつのお菓子に込められた私たちの想いなど。

あなたの日常が、少しだけ豊かになるヒントが見つかりますように。

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【助手による上司犬への業務報告から その5】10年前の相棒、LUMIX DMC-LX100と再会した話

10年前に購入した古いコンパクトデジタルカメラ、LUMIX DMC-LX100。最新機種には性能で劣るものの、その不完全でノスタルジックな写りには、なぜか心惹かれる魅力がありました。当店の哲学とも通じる、古いカメラとの再会の物語。

白い背景に置かれた、シルバーのコンパクトデジタルカメラ、LUMIX DMC-LX100。レンズがこちらを向き、少し上からの角度で撮影されている。

上司犬へ

先日、業務とは直接関係のない、しかし、私たちの仕事の根幹に関わるかもしれない、ある発見をいたしましたので、ここに報告いたします。

先日、10年前に購入したパナソニックのデジタルカメラ、LUMIX DMC-LX100がひょっこり出てきました。当時はそれなりに奮発して手に入れた記憶があるカメラです。電池を充電してみて、使ってみることにしました。

10年前の「高級」という性能

せっかくなのでと電源を入れてみたところ、まずは時計の設定画面です。2014年から選べるあたりが、時代を感じさせます。

数枚シャッターを切ってみたんです。今の最新のカメラと比べると、その性能は正直言って「物足りないな」と感じるレベル。オートフォーカスの速度はもっさりしているし、高感度性能も今ひとつ。動画を撮ってみてもとんでもなく手ブレをするので、今時のスマホの方がよほど良い映像ができあがります。出てくる写真も、なんだか全体的にぼんやりしている。なんだろう、味付けが薄いというか、今の補正がしっかりかかった画像とは違います。

なぜか心惹かれる、不完全な写り

でも、なぜでしょう。撮った写真を見返していると、妙に心惹かれるものがあるんです。最新のカメラが作り出す、完璧でクリアな写真とは違う、どこかノスタルジックで温かみのある写り。レンズの個性なのか、センサーの特性なのか、はたまた私の思い出フィルターがかかっているのか…せっかくなのでいくつか昔の写真も漁ってみることにしました。

今ではニーズがほとんどなくなっている、いわゆる「オールドコンデジ」。でも軽くて取り回しがしやすい、そして何より、写真を撮るという行為そのものを純粋に楽しんでいる自分がそこにいました。

今のカメラは、あまりにも高性能すぎて、私が何も考えなくても「良い写真」を撮ってくれる。それはそれで素晴らしいことなのですが、LX100は、普通の風景を普通に出してくれるんですよね。感動は薄いんですけど、「普通」ってこういう感じだったよな、と思い出させてくれるような。

「普通」は、特別だということ

もちろん、ブログに載せるなら最新のカメラで撮った方がきれいに見えるのは間違いないのですが、こうして古いカメラを引っ張り出して、その写りを楽しむのも悪くないなと。

特にパティスリー301は、「普通を特別に」というよりは、「普通って、それ自体が特別なんですよ」というフィロソフィーが根底にあったりするので、しばらくこのカメラを使ってみようと思った次第です。

これからも、このLUMIX LX100は私の「相棒」として、現代のカメラとは違う、独特の世界を切り取ってくれることでしょう。

現場からは以上です。

助手より

 

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【8月レッスンレポート】桃と、ロンネフェルト社「アイリッシュモルト」のシャルロット。甘く芳醇な香りに包まれる、大人の手作りケーキ。

茨城県龍ケ崎市のケーキ教室から、夏のレッスンレポート。今回は、桃とロンネフェルト社「アイリッシュモルト」を使った、大人のシャルロットです。一見難しそうなケーキも、丁寧な手作りでこんなに美しく。甘く芳醇な香りに包まれた、レッスンの様子をご紹介します。

レースペーパーの上に置かれた、手作りの桃と紅茶のシャルロットケーキ。側面のビスキュイにはピンク色のリボンが結ばれ、上面にはカットされた桃のコンポートがたっぷりと飾られている。

夏の午前、 ふんわりと焼けたビスキュイの甘い香り。 みずみずしい桃が、 特別な紅茶のムースと溶け合う。 さあ、ひと匙すくえば 甘く、涼やかな夏の記憶が 口いっぱいに広がる。

今回のレッスンでは「桃と紅茶のシャルロット」を作りました。

主役は、ロンネフェルト社の特別な紅茶

このケーキの主役の一つは、紅茶。 今回、私たちが選んだのは、ドイツの老舗・ロンネフェルト社の銘茶「アイリッシュモルト」です。 アッサムをベースに、カカオやウイスキーの香りをまとわせた、甘く芳醇な香りが特徴の名品です。ミルクティにするとこれがまた格別の美味しさです。この奥深い香りと、夏の桃、互いの良さを引き出し合う組み合わせです。

「手作り」だからこそ、味わえる楽しさ

「シャルロット」と聞くと、少し難しそうに聞こえるかもしれません。 たしかに、側面に美しくビスキュイを並べたり、繊細なムースを優しく流し込んだりと、丁寧さが求められる工程もあります。「手作り」の醍醐味。個性も出るし、何か楽しい。上手にできても楽しいし、そうでなくてもなぜか楽しい。

焼き上がったビスキュイを、自分の手で組み立てていく。「寸分違わず揃えるんだ」そんな真剣な眼差しは、まさに職人のようです。

息をのむ、完成の瞬間

そして、ケーキの帽子(シャポー)とも呼ばれる上面に、フレッシュピーチを飾れば、世界にひとつだけの、あなたのシャルロットケーキが完成します。

2時間、自分と向き合い完成させた作品を前に、生徒さんが漏らす「ふぅ」という吐息。それは何物にも代えがたい宝物。

この日も、お店のケーキと見紛うばかりに美しいシャルロットが、誕生しました。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

パティスリー301のお菓子教室

パティスリー301ではお菓子教室を開催してます。あなたの心に触れるレッスンがあるかもしれません。よかったら探してみてください。

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【パティスリー301の菓子図鑑 第5章】心を込めた「ありがとう」を形に。パティスリー301の、特別な焼き菓子詰め合わせ。

大切な人への感謝を伝える、特別な焼き菓子詰め合わせ。素材の味を大切にした、フロランタンやガレット・ブルトンヌなど、一つ一つ手作りの焼き菓子。パティスリー301が心を込めてお作りする、喜ばれる贈り物のご提案です。

お客様の「ありがとう」を形に

先日、一台の特別なご注文をいただきました。 とある男性が、ご自身の人生にとって、とても大切なイベントの際に、お集まりいただいた方々へお渡しする「心ばかりの品」として、当店の焼き菓子を選んでくださったのです。

そのお話を伺った時、私たちの胸は、静かな感動でいっぱいになりました。 誰かを想い、感謝を伝える。その大切な瞬間に、私たちのお菓子が側にいられること。それは、菓子屋にとって、何よりの喜びです。

茶色の紙の上に、パティスリー301の焼き菓子8種類が綺麗に並べられている。フロランタン、ガレット・ブルトンヌ、チイズサブレ、プティブールナンテ、ショコラアマンド、サブレヴィエノワ、サクリスタン、ショートブレッドが含まれ、一つ一つ丁寧に作られている様子がうかがえる。

箱の中に詰めた、8つの小さな物語

ひとつひとつ、形も、食感も、香りも違う、個性豊かな焼き菓子たち。 今回の詰め合わせには、フランスの伝統的な焼き菓子を中心に、8つの物語を詰め込みました。

例えば、黄金色に輝く「フロランタン」。クッキー生地よりも厚いのでは?と思うほどたっぷりと乗せた、キャラメルとアーモンドスライスの層がパティスリー301流。濃厚な甘さと香ばしさが、口いっぱいに広がります。

そして、少し意外な一品が「チイズサブレ」。二種類のチーズと、ピリリと効かせた胡椒が主役の、甘くないお菓子です。ワインがお好きな方への贈り物にも、きっと喜んでいただけるはず。

素朴な見た目の「プティブールナンテ」は、あえてカチカチの食感に焼き上げています。ミルクティーにそっと浸して、少しずつ柔らかくなるのを待つ時間もまた、愛おしいものです。

その他にも、バターが豊かに香る「ガレット・ブルトンヌ」や「ショートブレッド」、チョコレートの風味がたまらない「ショコラアマンド」など、それぞれにこだわりの焼き菓子たちが、箱の中で出番を待っています。

言葉のいらないコミュニケーション

私たちは、その日、贈る方の「ありがとう」という気持ちと、受け取る方々の笑顔を想像しながら、いつも以上に心を込めて、オーブンへと向かいました。

お菓子は、言葉のいらないコミュニケーションだと思うのです。 大切な方への贈り物として、私たちの焼き菓子たちが、お客様の温かい気持ちを届ける、ささやかなお手伝いができたなら、これほど嬉しいことはありません。

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【助手による上司犬への業務報告から その4】ある日のティータイムについて

パティスリー301の助手が、ドイツの老舗紅茶ブランド「ロンネフェルト」のハーブティーをご紹介。美しいルビー色の一杯がもたらす、豊かな香りと贅沢な味わい。当店のケーキ「スフレチーズケーキ」とのペアリングもお勧めです。いつものティータイムを、特別な「おうちカフェ」の時間に変えてみませんか?

ガラスのボウルにたっぷりと入った、ロンネフェルトのフルーツハーブティー「プフィアジッヒガルテン」。ハイビスカスの赤い花びらや桃のドライフルーツが混ざり合っている。背景にはロンネフェルトのパッケージがぼんやりと写っている。

上司犬へ

助手です。

本日は、赤く美しい飲み物についての業務報告となります。

「ロンネフェルト」という札のついた、ドイツ生まれの由緒正しいブランドのお茶となります。今日私が飲んだのは、ハイビスカスや果物を乾燥させたものだと聞き、少し驚きました。健康的なイメージが先行しがちなハーブティーですが、ここの品は「味」そのものを追求している様で大変好みだと、あなたもご存じの誰かさんが熱っぽく語っておりました。

私は食事をしながら写真を撮るのが得意ではございませんが、なんとか、茶葉の写真を撮ることには成功しました。

まるで、夕焼けのかけらと、ドライフルーツの宝石を混ぜ合わせたような、見事な色合いだと思いませんか。お湯を注ぐ前から、甘く優しい桃の香りがふわりと立ち上ります。

これをポットに入れ、熱いお湯を注いで待つこと10分ほど待つと、美しいルビー色に輝く液体が出来上がるのです。
その一口をゆっくりと味わうと、まず驚くのは、鼻に抜ける豊かな桃の香り。次いで、心地よい酸味が追いかけてきます。砂糖を入れずとも、果実そのものが持つ、ほんのりとした甘みが口の中に広がるのです。これは、ただ「健康的」という言葉だけでは片付けられない、計算され尽くした「美味しさ」なのだな、と感心してしまいました。

そして、ふと思ったのです。この爽やかな酸味と豊かな香りは、当店の「スフレチーズケーキ」などと相性が良さそうです。あの濃厚でありながら軽やかな口溶けと、素晴らしい相性を示すでしょう。

もちろん、上司犬にとっては、ハーブティはさほど鼻腔がくすぐられるものではないかもしれません。どちらかといえばスフレチーズケーキにしか興味がわかないかもしれませんね。しかし、この香り高い一杯が、私たち人間の心をどれほど豊かにしてくれることか。

本日の報告は以上となります。

また近いうちに、美味しいおやつと共に、ご報告に上がります。

助手より

 

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【パティスリー301の菓子図鑑 第4章】一年越しのサプライズ。龍ケ崎で話題のバーンアウェイケーキ

茨城県龍ケ崎市のケーキ屋がお届けする、今話題の「バーンアウェイケーキ」。炎と共に現れる隠されたメッセージで、特別な一日を演出します。一年越しに人気が出た、この不思議なケーキの物語。

チョコレートクリームでデコレーションされ、上面に7月のカレンダーが描かれた、バーンアウェイケーキ。

「バーンアウェイケーキ」、という名前を、最近耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんね。 私たちの工房にも、今、このすこし不思議なケーキへのお問い合わせが、たくさん寄せられています。

実はこのケーキ、私たちが作り始めたのは、去年のこと。 ですが、その時は、今のような人気はなく、知る人ぞ知る、すこし特別なケーキ、というくらいでした。

それが、一年という時間を経て、まるで、土の中で静かに春を待っていた種が、一斉に芽吹くように、たくさんの方から「あのケーキを作ってほしい」という、嬉しいお声をいただくようになったのです。

このケーキの魅力は、なんと言っても、その「サプライズ」にあります。 ケーキの上面に火を灯すと、表面の絵柄が、魔法のように静かに燃え上がり、その下から、本当に伝えたかった「隠されたメッセージ」が現れる。

上面のカレンダーが燃え、中から「happy birthday」という文字が現れた、バーンアウェイケーキ。

その、ドキドキ、ワクワクする感動の演出は、大切な誰かの特別な一日を、記憶に残る、世界に一つだけの思い出に変えてくれます。 火が灯り、驚きの声が上がり、そして、満面の笑顔が咲く。 その、魔法の瞬間のために、私たちは、心を込めて、この繊細な手仕事に向き合っています。

祝福の気持ちを、新しい体験にのせて。 茨城県龍ケ崎市の小さなケーキ屋から、あなたの物語が、素敵な一ページになることを、心から願っています。

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