お菓子がくれる、特別な時間
パティスリー301のブログへ、ようこそ
このブログでは、お菓子がくれる「特別な時間」をテーマに、様々な物語をお届けします。
お菓子作りがもっと楽しくなるプロのコツや、レッスンでの素敵なひととき、一つひとつのお菓子に込められた私たちの想いなど。
あなたの日常が、少しだけ豊かになるヒントが見つかりますように。
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レッスンレポート
茨城県龍ケ崎市で開かれる、お菓子教室の様子をお届けします。生徒さんの素敵な作品や、教室の空気感をお楽しみください。
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パティスリー301の菓子図鑑
私たちが作るお菓子のこだわりや、素材の物語を一品ずつ丁寧にご紹介します。気になるお菓子のことをもっと深く知れる図鑑です。
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助手による上司犬への業務報告から
お店の日常やパティシエの哲学、ちょっとした舞台裏を、助手が上司犬に報告する形でお届けする、当店の人気シリーズです。
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【パティスリー301の菓子図鑑 第3章】夏にモンブラン?その、爽やかな理由
「なぜ、夏にモンブラン?」その答えは、きゅんと甘酸っぱいレモンの香りと、優しいクリームにありました。湿度の高い日にこそ味わいたい、爽やかな風を運ぶ、特別な一品です。
モンブランといえば、秋の栗を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。 「どうして、夏にモンブランなの?」 そう思われるのも、当然です。
この「レモンモンブラン」が私たちの工房で生まれたのは、2023年の7月。じっとりと、肌にまとわりつくような、湿度の高い一日があったのを覚えています。
こんな季節に、ほんの少しでも、お客様の心に爽やかな風を届けたい。 そんな想いから、この夏だけの特別なモンブランは生まれました。
一口食べると、まず、きゅんと甘酸っぱいレモンの香りが、口いっぱいに広がります。その爽やかな酸味が、まとわりつくような湿気を、すーっと洗い流してくれるような、心地よい驚き。そして、追いかけてくるのは、栗のモンブランとはまた違う、軽やかで優しいクリームの甘さです。
写真を見返していると、あの日の、厨房に満ちたレモンの香りまで、蘇ってくるようです。
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【パティスリー301の菓子図鑑 第2章】夏に食べる、揚げドーナツの幸福感
菓子図鑑の第二章は「夏に食べる、揚げドーナツ」。揚げたての香ばしい香りと、ふわふわ、もちもちの食感。少しだけ背徳的な、でも優しい甘さが、夏の心の疲れを癒やす、自分へのご褒美です。
私たちの菓子図鑑、その二番目のページを飾るのは、少しだけ意外な一品、「揚げドーナツ」です。
「どうして、暑い夏にわざわざ揚げ物なの?」 そう思われるかもしれませんね。ええ、その少しばかりの「背徳感」も、このおやつの美味しさの一部なのかもしれません。そして、そのせいか、店頭に並べてもちゃんと売れません。でも、なんだかそれも、このお菓子らしくて愛おしいのです。
私たちのドーナツは、とても素朴で、シンプルそのもの。ですが、その裏側には、たくさんの「手間ひま」と、ささやかなこだわりが隠されています。
例えば、揚げる油は、ドーナツの優しい甘さを邪魔しないように、癖のない、質の良いものを選んでいます。手間暇の裏側には美味しいドーナツになるといいなという願いが込められてます。
暑い夏は、なんだか心が疲れて、元気が出ない日もありますよね。 そんな時、この揚げドーナツが、頑張るあなたの心への、ささやかな「エネルギー補給」になったらいいな、なんてことを考えながら、ひとつひとつ、心を込めて揚げています。
丁寧な時間の中で作られた、この素朴なおやつを頬張る瞬間。それは、自分へのご褒美であり、心をほぐす癒やしの時間です。口いっぱいに広がる優しい甘さと幸福感を、ぜひ一度、味わってみませんか。